胃もたれ・胃がムカムカする、朝えずく、吐き気

胃がムカムカする…
朝にえずく・吐き気の原因
はストレス!?

胃がムカムカする…朝にえずく・吐き気の原因はストレス!?食べ過ぎた時やお酒を飲み過ぎた時に胃がムカムカしたという経験は、多くの方がお持ちです。これは、胃酸の分泌が過剰になったり、胃の中に長く内容物が残ることで現れる症状です。その後胃を休めて1日以内に治まったというのであれば、基本的に心配はいりません。
しかし、常に胃がムカムカしている、毎朝えずく・吐き気がある、むかつき以外に胃痛などの症状がある、吐き気だけでなく実際に吐いてしまったという場合には、何らかの疾患が原因になっている可能性があります。また、ストレスや睡眠不足などによって自律神経のバランスが乱れ、胃の不快な症状をきたしているケースも存在します。
気になる胃のむかつき、毎朝のえずきや吐き気がございましたら、お早めにみずかみクリニックにご相談ください。

胃もたれについて

「胃もたれ」は、医学的には「心窩部不快感」と言いますが、日常生活でもたびたび使われる言葉ですね。一般には、「何となくみぞおちのあたりが張っていて、気分が悪い」という状態を指します。
「昨日食べ過ぎちゃってさ。胃もたれがするよ」といったように、軽い会話の中でも使われることから、すぐに病気と結びつけて考える人は多くありません。何となく気持ち悪い、という程度の胃もたれであっても、それが当たり前になっていたり、他に症状がある場合には、病気の可能性も疑わなければなりません。中には胃がんなどの重大な病気が見つかるケースもあります。

胃もたれの主な症状

先述の通り、胃もたれとは、「何となくみぞおちのあたりが張っていて、気分が悪い」状態を指します。
ただ、患者様によってその感じ方には差があります。以下のような症状も、胃もたれの1つと考え、気になる場合には早めに医療機関を受診してください。

  • 胃がムカムカする
  • 胃が気持ち悪く、吐き気がする
  • 胃が重い感じがする
  • 胃のあたりに不快感がある
  • 胃が膨らんでいる・張っている感じがする

なお、胃もたれと併発しやすい症状として「胸やけ」があります。こちらは、「みぞおちから喉にかけてのヒリヒリ、ジンジンとした不快感」のことを指し、胃もたれとは区別します。

胃がムカムカする症状を
伴う病気・疾患

胃もたれ、胃のムカムカが続く場合に疑われる疾患としては、以下のようなものが挙げられます。

逆流性食道炎

加齢に伴う下部食道括約筋の緩み、胃酸の過剰な分泌を原因として胃酸や胃の内容物が食道へと逆流し、炎症を起こす病気です。
胃もたれや胸やけ、呑酸、ゲップが多い、喉のイガイガ、早期飽満感などの症状が見られます。胃もたれは、食後によく認められる症状です。

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食道がん

喫煙・飲酒を二大原因として発生する食道粘膜のがんです。逆流性食道炎を放置している人も、食道がんのリスクが高くなります。
喉の痛みや違和感、声枯れ、咳、食べ物が喉につかえる感じ、胃もたれなどの症状が見られます。

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急性胃炎・慢性胃炎

暴飲暴食、刺激物の摂り過ぎ、ストレスなどを原因として起こる「急性胃炎」、主にピロリ菌の持続感染を原因として起こる「慢性胃炎」のいずれも、胃もたれの症状が見られます。
その他、急性胃炎では胃やみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐、ゲップが多いなどの症状が、慢性胃炎では胃やみぞおちの痛み、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状が見られます。

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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ピロリ菌の感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用を主な原因として発症する病気です。
胃や十二指腸の粘膜に潰瘍が生じ、胃やみぞおちの痛み、胃もたれ、胸やけ、ゲップが多い、吐き気、食欲不振などの症状が見られます。悪化して潰瘍から出血すると、吐血や下血も起こり得ます。

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胃がん

ピロリ菌の持続感染を最大の原因として胃粘膜に発生するがんです。
症状としては、胃やみぞおちの痛み、胃もたれ、胸やけ、食欲不振、体重減少、黒色便、吐血などが挙げられます。ただし、初期は症状に乏しいがんであるため、早期発見のためには定期的な胃カメラ検査が大切になります。

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機能性ディスペプシア

胃カメラ検査などを行っても器質的な問題が見つからないにもかかわらず、胃の痛みや胃もたれ、胸やけ、吐き気、ゲップなどの胃の不快な症状が続く病気です。

腸閉塞

腹膜炎、腹部手術などを原因として腸が癒着・狭窄し、内容物が通過しづらくなった状態です。
吐き気や嘔吐、腹痛、腹部膨満感、排便障害といった症状に加えて、胃もたれが認められることがあります。

虫垂炎

細菌・ウイルス感染などによって閉塞した虫垂で炎症が起こっている状態です。
ヘソやみぞおちに現れた痛みが、その後1日前後で右下腹部へと移動するという典型的な症状を持ちます。加えて、胃もたれや食欲不振、発熱などの症状が見られることがあります。

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循環器疾患

狭心症や心筋梗塞などの循環器疾患でも、急激な胃もたれ、吐き気などの症状を伴うことがあります。

胃もたれ・
ムカムカする時の検査

問診では、症状、食習慣・生活習慣、服用中の薬、既往歴などについてお伺いします。
その上で、疑われる疾患に応じて、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部エコー検査、血液検査など、必要な検査を行います。
当院では、鎮静剤を用いた痛み・不安感のほとんどない内視鏡検査を行っております。どうぞ、安心してご相談ください。

胃もたれ・ムカつきの
治療や対処法

検査で疾患が見つかった場合には、その疾患に応じた治療を行うことで、胃もたれ・ムカつきの改善が期待できます。
加えて、生活習慣の見直し、ピロリ菌の除菌治療も、症状を改善するのに役立ちます。

生活習慣の見直し

暴飲暴食、刺激物、脂っこいものの摂り過ぎは避け、栄養バランスの良い食事を摂ってください。食べ方にも注意が必要です。食べ過ぎはもちろん、早食い、寝る前の食事なども、胃もたれやムカつきの原因となります。
その他、ストレスをうまく解消すること、十分な睡眠をとること、規則正しい生活リズムを刻むことも、自律神経のバランスと胃腸の機能を整えることから、胃もたれ・ムカつき対策として有効です。適度な運動も、胃腸を刺激し消化を助けます。

ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌は、慢性胃炎や萎縮性胃炎、胃がん、胃・十二指腸潰瘍といった、さまざまな疾患のリスクを高める因子です。ピロリ菌検査で陽性だった場合には、その除菌治療を行うことで、これら疾患のリスクを下げること、症状を改善することにつながります。
当院では、胃カメラを使ったピロリ菌検査、および除菌治療を行っております。

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